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「EXCELキャッシュ・フロー」に関するFAQ |
Q1 B/S科目を追加設定したいのですが。
Q2 投資CF、財務CFはすべて総額表示しなければいけませんか。
Q3 CF項目のうち、その他(営)、その他(投)、その他(財)の科目の使用方法について。
Q4 個別CFを作成していますが、子会社株式を取得したときの処理方法について。
Q5 自己株式を取得しましたが、処理方法について。
Q6 営業CFで、小計欄より下の欄にはどんな項目を表示するのですか。
Q7 特別損失に特別退職金が計上されていますが、どのように表示したらいいですか。
Q8 受取利息及び受取配当金を投資CF区分に、支払利息を財務CF区分に表示するには。
Q9 貸倒損失はどのように処理しますか。
Q10 為替差損益はどのように処理しますか。
Q11 繰延税金資産とはどういうものですか。
Q12 退職給付引当金の処理
Q13 その他有価証券の評価差額の処理について
Q14 為替換算調整勘定の処理
Q15 持分法適用会社からの受取配当金の処理
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Q1 B/S科目を追加設定したいのですが。
追加するB/S科目を科目設定シ−トの黄色の空欄に入力し、対応するCF項目が標準設定項目にない場合はCF項目も同様に追加設定します。
また、追加科目の増減修正仕訳は修正仕訳シ−ト上で追加仕訳を行います。
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Q2 投資CF、財務CFはすべて総額表示しなければいけませんか。
投資CF、財務CFは原則として総額表示しなければなりません。
ただし、作成基準注解8では、「期間が短く、かつ、回転が速い項目に係るCFについて、純額で表示することができる。」としています。純額表示が認められる取引の例としては次のものがあります。
- 短期借入金の借換えによるCF
- 短期貸付金の貸付けと返済が連続して行われている場合のCF
- 現金同等物以外の有価証券の取得と売却が連続して行われている場合のCF
なお、短期借入金、短期貸付金については純額表示を前提にパターン仕訳を行なっています。
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Q3 CF項目のうち、その他(営)、その他(投)、その他(財)の科目の使用方法について。
CF計算書の作成にあたっては、CFに関する情報を利用者に対し過不足なく明瞭に表示することに留意すべきです。
僅少で重要性の乏しいCF項目については、別掲表示する必要はなく、各表示区分のその他の重要性の乏しいCF項目と一括して「その他」として純額表示します。
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Q4 個別CFを作成していますが、子会社株式を取得したときの処理方法について。
- 科目設定
・B/S(資産)項目 「子会社株式」を追加します。
・CF項目 投資CF「子会社株式の取得による支出」を追加します。
- 追加仕訳
(借)子会社株式の取得による支出(CF)/(貸)子会社株式
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Q5 自己株式を取得しましたが、処理方法について。
- 科目設定
・B/S項目(純資産) 「自己株式」を追加します。
・CF項目 財務CF「自己株式の取得による支出」を追加します。
- 追加仕訳
(借)自己株式の取得による支出(CF)/(貸)自己株式
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Q6 営業CFで、小計欄より下の欄にはどんな項目を表示するのですか。
小計欄より下の欄には、利息及び配当金の受取額、利息の支払額、法人税等の支払額の他に、投資CF及び財務CF以外の取引による非経常的かつ重要なCFを表示します。小計欄より下の欄に表示される取引の例としては次のものがあります。
なお、間接法の場合は、税金等調整前当期純利益に営業外損益項目や特別損益項目を小計欄の上で加算・減算することによりその影響額を小計欄の金額から除外し、改めて小計欄より下の欄で総額表示することになります。
- 災害による保険金収入額
- 特別退職金の支払額
- 損害賠償損失の支払額
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Q7 特別損失に特別退職金が計上されていますが、どのように表示したらいいですか。
- 科目設定
・P/L項目 「特別退職金」を追加します。
・CF項目
営業CF「特別退職金」、営業CF小計以下「特別退職金の支払額」を追加します。
- 追加仕訳
(借)特別退職金の支払額(CF)/(貸)特別退職金(CF)
PageTopに戻る Q8 利息及び配当金の受取額を投資CF区分に、利息の支払額を財務CF区分に表示したいのですが。
- 科目設定
・CF項目
投資CF「利息及び配当金の受取額」、財務CF「利息の支払額」を追加します。
- 追加仕訳
パターン仕訳では営業CF区分に表示されていますので、次のように振替を行います。
(借)利息及び配当金の受取額(CF)-営業CF/(貸)利息及び配当金の受取額(CF)-投資CF
(借)利息の支払額(CF)-財務CF/(貸)利息の支払額(CF)-営業CF
また、パターン仕訳の科目番号を営業CFからそれぞれに変更することでも対応できます。
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Q9 貸倒損失はどのように処理しますか。
貸倒損失処理につきましては、2つの方法があります。
なお、実務指針では1の方法が採られており実務的にも簡便な方法と思われます。
- 貸倒損失は非資金損益項目として営業CFにプラスの修正を加えなければならないが、対応する売上債権の減少により営業CFがプラスになっているため調整は不要とする方法。
この場合、仕訳は必要ありません。
- 貸倒損失を調整項目として営業CFに明示し、売上債権の増減額は貸倒処理前の増減額に戻し表示する方法。
この場合の追加仕訳は次のように行います。
(借)貸倒損失(CF)/(貸) 売上債権の増減額(CF)
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Q10 為替差損益はどのように処理しますか。
P/Lに計上される為替差損益のうち、営業CF以外の各表示区分に記載される取引に係る為替差損益が修正仕訳の対象となります。
- 外貨建の現金及び現金同等物に係る為替差損益
外貨建の現金及び現金同等物に係る為替差損益の額は、増減明細等の現金及び現金同等物-為替差損益に入力します。
パターン仕訳は次のように行われます。
(借)為替差損益(CF)/(貸)現金及び現金同等物に係る換算差額(CF)(為替差損の場合はマイナス表示)
- 営業CFに係る為替差損益
営業CFに係る為替差損益は非資金損益項目として営業CFにプラスの修正を加えなければなりませんが、対応する売上債権の増減により営業CFがプラスになっているため調整は不要となります。
- 投資CF、財務CFに係る為替差損益
例えば、外貨建貸付金の期末換算に伴う為替差損益は次のように追加仕訳を行います。
(借)為替差損益(CF)/(貸)貸付金(為替差損の場合はマイナス入力)
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Q11 繰延税金資産とはどういうものですか。
繰延税金資産は税効果会計を適用した場合に用いる勘定科目です。
短期のものは流動資産に、長期のものは固定資産になります。パターン仕訳は次のように行われます。
(借)利益剰余金/(貸)繰延税金資産PageTopに戻る
Q12 退職給付引当金の処理について。
退職給与引当金の処理と同様、期首残高と期末残高の増減額を非資金損益項目として営業CFに表示します。パターン仕訳は次のように行われます。
(借)退職給付引当金/(貸)退職給付引当金の増減額(CF)PageTopに戻る
Q13 その他有価証券の評価差額の処理について
その他有価証券の評価差額をB/S資本の部に入力し、評価差額に係る繰延税金資産(負債)を有価証券増減欄に入力(評価差額損の場合はマイナス入力)します。パターン仕訳は次のように行われます。
<全部資本直入法を採用した場合>
(借)有価証券評価差額/ (貸) 投資有価証券
(借)利益(連結)剰余金/ (貸) 投資有価証券
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Q14 為替換算調整勘定の処理について。
為替換算調整勘定の増減分析を行い、調整項目シートで資産・負債の影響額を入力します。
調整結果は精算表の調整欄に反映されますが、現金及び現金同等物に係る為替変動の影響額については、次のパターン仕訳が行われます。(借)現預金/(貸)現金及び現金同等物に係る換算差額(CF)
なお、為替換算調整勘定の増減額がCF計算書に重要な影響を与えない場合は調整を行わず、増減額を現金及び現金同等物に係る換算差額として処理できます。この場合、次の追加仕訳を行います。
(借)為替調整勘定/(貸)現金及び現金同等物に係る換算差額(CF)
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Q15 持分法適用会社からの受取配当金の処理
持分法適用会社からの受取配当金は、連結上消去処理されているので、連結CF計算書の作成にあたって次の追加仕訳が必要になります。(借)投資有価証券/(貸)配当金受取額(CF)
なお、実務上持分法による投資損益から配当金受取額を控除して表示する方法も認められます。
この場合、次の追加仕訳を行います。(借)投資有価証券/(貸)持分法による投資損益(CF)
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