連結キャッシュフロー計算書の作成手順

連結キャッシュフロー計算書の作成方法は、親会社と子会社の個別キャッシュフロー計算書を合算して、連結会社相互間のキャッシュフローを相殺して作成する原則法と、連結貸借対照表と連結損益計算書をもとに個別キャッシュフローと同じ調整をして作成する簡便法の二通りあります。

原則法は連結会社がそれぞれキャッシュフロー計算書を作成しなければならず、また連結相互間のキャッシュフローの相殺が煩雑になることから、実務的には簡便法を採用する企業が多くなると思われます。

原則法による連結キャッシュフローの作成手順

<直接法>

  1. 親会社及び連結子会社の個別キャッシュフロー計算書の単純合算
  2. 連結会社間の売上高と仕入高の消去
  3. 連結会社間の配当金受払の消去
  4. 連結会社間の債権債務の調整

<間接法>

  1. 親会社及び連結子会社の個別キャッシュフロー計算書の単純合算
  2. 連結調整勘定償却額の調整
  3. 連結会社間の取引によって生じた未実現利益の調整
  4. 連結会社間の配当金受払の消去
  5. 連結会社間の債権債務の調整

簡便法による連結キャッシュフローの作成手順

  1. 連結貸借対照表と連結損益計算書をもとに個別キャッシュフロー計算書の同様の手順で作成
  2. 連結項目の調整
    <調整項目>
    • 連結調整勘定償却額
    • 持分法による損益
    • 少数株主負担役員賞与支払額
    • 新規連結子会社取得による支出
    • 少数株主からの払込
    • 少数株主への配当金支払等

注記事項


連結特有の項目についての取扱い

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